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特集 保健所活動30年記念特集 保健所活動30年史 主題 保健所—30年の発展のあとをたどる
各種健康相談施設統合から保健所法の改正時代
著者: 楠本正康12
所属機関: 1新潟大学 2(社)日本浄化槽教育センター
ページ範囲:P.499 - P.503
文献購入ページに移動昭和15年,日支事変の拡大とドイツ軍の進攻は,いよいよ世界戦争への危機をはらんできた。国内では,戦力を増強することが至上命令であった。そしてこの一環として,国民体力の向上が国の施策として大きく採りあげられ,体力管理が衛生行政の重要な課題とされていた。一方,全国的に保健指導を徹底して,国民の健康の底あげを期すことが強調されていた。このような新たな要請から保健所の任務はようやく重要視されるに至った。当時筆者は官房技監室に勤務していたが,保健所を中心として全国的な統一ある保健指導網を確立して,国民体力向上の基盤とする必要があると考え,まずその手はじめとして,
(1)府県単位に保健指導の徹底を図るため,保健指導関係者をもって連絡会議を組織し,府県の保健指導計画を樹立すること。
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