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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生32巻10号

1968年10月発行

特集 Health Manpower

Health Manpowerに意見する

誇りある病院の専門医を

著者: 岩佐潔1

所属機関: 1病院管理研究所医療管理部

ページ範囲:P.403 - P.404

文献概要

Health Manpowerの病院での不足
 Health Manpowerの不足は各方面から叫ばれているが,病院からの声は特に強い。そもそも医学の進歩や文化・社会の進展の内には,医療需要を増加する要因と減らす要因があるはずである。将来予防医学の発達によって疾病が減少し,自動検査機械とcomputerの結合による自動診療装置や,遠隔診断方式の開発などが,医療従事者の必要数を減らす時代がこないとは限らない。しかし,現実にはこの方向への力はまだまだ弱く,逆に文化の発達,所得の増加,知識の向上など,社会の進展は急激に医療需要を増加させている。また医学の進歩は医療の分野をひろげ,医師その他の時間と手間をとる医療技術を,ますます増加させているのであるが,それらを引き受けるのは主として病院であるから,病院がますます多くの医療従事者を必要としてきている。そもそも近代病院では,医師の専門分化のみならず,各種の新しい専門職種群がふえてきているのが1つの特徴であって,これらすべてを総合的に考察する必要がある。しかし,医師はやはりその中心であり,紙数の制限もあるので,医師不足問題を中心に考えてみよう。
 人口10万当たり医師数は昭和40年で111.3でこの数はわずかではあるが年々増加している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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