文献詳細
研究
文献概要
はじめに
産業としての酪農は,ヨーロッパにおいては13世紀よりはじまり,18世紀の農業革命でほぼ確立された。
日本においては,牛乳を飲用に供した歴史は千数百年であるというが,産業的な乳牛飼養がはじまったのは,1887年(明治20)であって歴史は古くない。バター製造の開始も1925年(大正14)であり,昭和29年に酪農振興法が制定され,牛乳の集中化が行なわれるようになって,ようやくわが国の酪農は,一段階に到達したといえよう。以上から,わが国の栄養改善問題を論議する場合,牛乳は大きな比重を占めるようになってきたが,牛乳飲用の調査研究は,いまだ少ない。
産業としての酪農は,ヨーロッパにおいては13世紀よりはじまり,18世紀の農業革命でほぼ確立された。
日本においては,牛乳を飲用に供した歴史は千数百年であるというが,産業的な乳牛飼養がはじまったのは,1887年(明治20)であって歴史は古くない。バター製造の開始も1925年(大正14)であり,昭和29年に酪農振興法が制定され,牛乳の集中化が行なわれるようになって,ようやくわが国の酪農は,一段階に到達したといえよう。以上から,わが国の栄養改善問題を論議する場合,牛乳は大きな比重を占めるようになってきたが,牛乳飲用の調査研究は,いまだ少ない。
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