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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生32巻11号

1968年11月発行

文献概要

特集 保健・医療と公的責任 第9回社会医学研究会・主題報告と総括討議 主題報告(座長まとめ)

1 何が保健所活動の停滞をもたらしたか

著者: 朝倉新太郎1 前田信雄2

所属機関: 1阪大・公衆衛生 2東北大・病院管理

ページ範囲:P.455 - P.458

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 ことさら死因順位や疾病構造をとり上げて論ずるまでもなく,今後のわが国保健対策の最重点が,成人病など疾病の早期発見と早期治療,栄養改善や健康管理の徹底,災害や公害防止など環境衛生の改善--つまり公衆衛生の充実を指向すべきことはいうをまたない。にもかかわらず,公衆衛生活動の第一線機関たる保健所を中心とする地方衛生行政の不振と停滞は,じゃっかんの例外的地方を除いて,今日何人も否定しがたい事実となっている。
 この要求と対策の間にひろがっている大きなギヤップは,一体何によってもたらされたものであるか,また,それをうめるためにはどうしたらよいか。この問題については,これまでも,所を変え,品を変えて,くりかえし論じられてきたのであるが,本年度の社会医学研究会での関連報告にふれながら考えてみたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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