icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生32巻12号

1968年12月発行

文献概要

特集 ビル・地下街—新しいコミュニティー

清掃とゴミ処理

著者: 武藤暢夫1

所属機関: 1関東学院大学工学部・建築設備工学

ページ範囲:P.532 - P.534

文献購入ページに移動
はじめに
 "清掃とゴミ処理"―あたえられた表題であるが,ここでは"汚水の取り扱い","ごみの取り扱い","ビルクリーニング"という立場にわけて述べてみたいと思う。ここに"取り扱い"ということばを出したのは,収集・運搬・処理・処分などを広く含めて表現したわけで,単に"しまつ"するということでなく,しまつする過程が大切だという感覚があるからである。また,ビルクリーニングということばは,昭和40年度厚生科学研究の第3分科会がいろいろ考えてたどりついたことばである。清掃ということばもまぎらわしいし,掃除というのもイメージがちがうし,とりあえずこのような表現になった。
 この稿で扱う汚水とかゴミとか,またビル機能を含めた美観保持とかは,改めてビル管理の立場に立ってとりあげようとすると,ことばにもあるいは内容や範囲にも,いくつか整理しておいたほうがよいものがある。それは,従来の都市清掃からくる感覚,あるいは家庭や勤め先の自室の掃除からくる連想,それにも増して初期のビル管理作業の代表例ともいうべきゴミ集め,あるいは,床洗い,まれには机のなかのゴキブリ退治などからくる個々のイメージを,これからのビル管理態勢に発展的に結びつけていく過程として必要なことであろと思うからである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら