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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生32巻12号

1968年12月発行

文献概要

厚生だより

精神医療費の公費負担

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.561 - P.561

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 近年,精神障害者の医療保護について,社会復帰,地域社会内での患者管理などが問題になっている。また医療費について見れば,近年精神医療費は急激に増加して,昭和41年には結核の医療費を抜き,おそらく昭和43年度中に1000億円を越えるものと思われる。健康保健の抜本改正に際して,精神医療費の10割公費負担も問題として話題に上っている。過去のわが国における精神医療と医療費について主として精神障害者に関する法律を通して経過をみてみる。
 最初に精神障害者に関する法律が作られたのは,明治33年の精神病監護法である。それ以前は,明治7年に出された太政官達恤救規則で,精神障害者の保護も一部扱われていたようであるが,当時の記録によると,生命をつなぐことができる程度の金が出されただけで,医療など到底できるものではなかったとある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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