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特集 地域精神衛生活動の進めかた シンポジウム 第1回地域精神医学会より 私の地域精神医学—どこで,どんな考えで,どんなふうにやってきたか
精神障害者家族会の進みかたについて—舞鶴家族会,乙訓肢体不自由児父母の会を例として
著者: 桑原治雄1
所属機関: 1京大医学部公衆衛生学教室
ページ範囲:P.106 - P.111
文献購入ページに移動近年,精神障害者家族会をはじめ,肢体不自由児親の会などの障害者家族会が多数各地で成立している。いずれも措置を等閑視されている障害者(児)の困難を社会に訴え,なんらかの対策を社会(主として行政)に求めようとする集まりである。これらの会の究極の目的は同じであろうが,活動形態,組織形態は多種多様である。組織形態,活動形態はその集団の目的を実現する実体であり,それゆえその形態の如何により目的を深めることもあればかえって損ねる場合もある。その集団も社会に働きかけていく方向と力を評価するためにも活動の形態そのものを吟味することが必要であり,これにより家族会の役割や意義が明確になる。
家族会と名がつきさえすれば,すべて同一視して評価するのは誤りである。ここで精神障害者家族会を上述の視点からとりあげその進めかたを明確にしたい。
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