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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生32巻6号

1968年06月発行

文献概要

人とことば

衛生教育について

著者:

所属機関: 1衛生省保健局

ページ範囲:P.239 - P.239

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衛生教育の目的は,人間の体と心がもっている遺伝された力の十二分の活用と,社会に対する個人の好ましい適応とを,増進することにある。衛生教育とは,健康上の問題に対する教育的な接近法(とり組み)方であり,健康の増進および病気の予防と治療のための実際的な対策に関連するものである。(中略)
 世界中の人々は,教育や教養の程度如何にかかわらず,自己保存という共通の本能を持っており,これは,健康を求める強い動機となるものである。過去においては,健康を求めて,試行錯誤と,恐怖と希望,模範の創作と模倣との長い道程を辿っていたが,今日では,科学的な知識が普及され活用されれば,いろいろなたくさんの手段があることから,快適な状態(Well-being)でいられるかどうかは,われわれ人間が解決(訳者注:健康上の問題の解決)するかどうかにかかっているのである。解決は態度に依存し,態度,洞察力は知識と体験と感情とに依存している。ところで衛生教育の方法は,一般の人々が健康について,よりかしこい選択をすることを援助するという特殊な目的にそって,進歩して来ている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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