文献詳細
研究
在宅身障児集団訓練指導について
著者: 居村茂徳1 細川昌義1 奥山紀美子1 宮崎貞江1 村上まさの1 米田満子1 人見一枝1 河嶋まさ1 今井暁子1
所属機関: 1兵庫県西宮保健所
ページ範囲:P.313 - P.315
文献概要
中央公論誌上にて作家水上勉1,2)が投じた「拝啓総理大臣殿」の一石は,まさに心身不自由児援護施策がもり上がらんとする時勢と相まって,わが国の施策の貧困さをまざまざと世人に知らせることになった。これを契機として,各番で心身不自由児援護施設の増設が行なわれるようになり,また心身不自由児についての世人の認識を新たにするようになったのは喜ばしいことである。
しかし,全国の重度障害児施設をとりあげてもいまだ5指を屈するにすぎず,ことに現今問題になりつつあるのは,在宅の身障児を家施ぐるみでいかに取扱うかということである。これに関する指導の公的なものは,各県の整肢施設による地区巡回相談に頼る以外にはなかったような状態である。
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