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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻10号

1969年10月発行

文献概要

特集 地域保健計画

PPBSと保健活動

著者: 福島康人1

所属機関: 1防衛研修所

ページ範囲:P.554 - P.559

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PPBSとは何か
 まず"PPBSは何を狙うのか,それはなぜ必要か"という問題からはいっていきたい.ただし,ここで2つのお断わりをしておかねばならない.1つは,PPBSが全く新しい考えにみちみちた奇抜な科学的手法などではないこと,もう1つは"PPBSはコンピューターによる予算編成方式である"と理解しておられる方があるかもしれないが,その考えにあまり固執しないでいただきたいことである.もちろん,コンピューターがPPBSの効能を倍加させることは事実だが,PPBSの本質的な狙いは,意思決定の過程から恣意性を排し,そこにシステム化した選択の論理を注入しようとするところにあると思うからである.
 さて,PPBSは幾つかの機能を持っているが,基本的には予算(広くいえば国家資源)の配分を合理化するシステムとして工夫されたものである.というのは,従来の予算の組み方には重大な不備と欠陥があった.実は,これがPPBSの開発と導入を促がす主要な原因になっている.後掲の表2"従来の組み方"(①所管別予算)をご覧いただきたい.この欄は,保健予算をもっている米国連邦省庁を予算規模の順に挙げたもので,9位以下を省略したが,実際には全部で7省12機関に及んでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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