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結核実態調査
著者: 島尾忠男1
所属機関: 1結核予防会結核研究所
ページ範囲:P.620 - P.625
文献購入ページに移動第1回の結核実態調査は,結核予防法が大改正された昭和26年から2年を経た28年に実施された.結核死亡率の急速な低下によって,結核患者の実態を把握し,対策を進める必要性が増大したことが背景となり,標本調査法の進歩,保健所網の整備による技術水準の向上などが本調査の実施を可能とした.
当時,結核は青年層に多いと考えられていたが,第1回調査によって結核は全国のあらゆる地域,階層に広くまん延していることが明らかにされ,この結果,30歳未満のものにのみ行なわれていた健康診断が,全国民に年1回無料で実施されるようになった.
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