公衆衛生33巻12号

1969年12月発行

特集 第10回社会医学研究会 主題

保健所の基本的課題をめぐって

著者： 西三郎¹ 木下安子² 東田敏夫³ 橋本周三⁴ 菊地頌子⁵ 山本裕子⁶ 前田黎生⁷ 乾死乃生⁸

所属機関： ¹国立公衆衛生院 ²東大・保健学科 ³関西医大・公衆衛生 ⁴兵庫県伊丹保健所 ⁵東京都城東保健所 ⁶東京都練馬保健所 ⁷名古屋市中川保健所 ⁸大阪市藤井寺保健所

ページ範囲：P.662 - P.671

　昨年の研究会において，東田敏夫"保健所活動の停滞の現状と対住民サービスのありかた"を中心として討議を行ない，それを通じ"住民による保健所の統制"の方向が指摘された．今年はその発展として"保健所の基本的課題"を明らかにすることを主題の1つとし，その論点を次の2点にしぼって演題が募集された．
　1．保健所の基本的課題
　　①その理論的整理
　　②その具体的あらわれ
　　③住民の健康を守る保健所とはどういうものであるか．
　2．真の意味での住民の健康を守る保健所にするためにどのように行動すべきか
　　①住民はどのように活動すべきか．
　　②保健所職員はどのように活動すべきか
　さて，問題提起および発表される5題を中心として，要望課題の討論の主旨にそって研究会をすすめたいと思う．