icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻12号

1969年12月発行

文献概要

北から南から 札幌市

北海道結核予防婦人団体幹部講習会を終えて/へき地の保健衛生調査—岐阜女短大などの学術班がはじめる

著者:

所属機関:

ページ範囲:P.676 - P.676

文献購入ページに移動
 第2回北海道結核予防婦人団体幹部講習会が,9月24日から26日までの3日間,北海道のほぼ中央に位する美瑛町白金温泉国立大雪青年の家に240名の受講者が参集して盛大に開催された.青年の家は雄蜂十勝岳を頭上に仰ぎ,原始的な大樹林を背景とし,真赤な屋根の近代建築が,これに映えて美しい.参加者は,まずレントゲン写真の撮影を済ませたあと,開講式にのぞむことによってはじまった.2泊3日の講習会は,結核についての講義が中心となって行なわれたが,青年の家の所長,寺門職員による講話,レクリエーション,話し合いの時間などが組み合わされていたので,難しいと考えられていた結核の知識も,かなり理解されたようである.
 結核についての講義は,厚生省結核予防課長の百井一郎氏,結研の今村昌耕氏,高井鐐二氏,道衛生部保健予防課長の兵藤矩夫氏,結核予防会北海道支部の宮城行雄氏らで,それぞれ結核の現状と対策,病理から予防や治療について,専門的な立場から指導が行なわれた.また青年の家所長の花岡博氏,事業課長の黒沼友一氏の講話は,それぞれユーモアもあり,大変面白く,有益であった.旭川市衛生部長の勝俣哲夫氏は,結核予防婦人組織が結成されている地区と未結成地区との一般住民検診率の差がいかに大きいかを説明された.管内の具体的実例であるだけ,組織結成の必要性を参加者一同が痛切に感じたのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら