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特集 第10回社会医学研究会 主題
住民の健康を守る運動(3)—住民運動と科学者の役割
著者: 井上俊1 大川博徳2 竹内宏一3
所属機関: 1名大・衛生学 2名大・公衆衛生 3岐阜大,衛生学
ページ範囲:P.683 - P.686
文献購入ページに移動このような体制の中で,被害者である住民の運動のみが局地的にいくつかの公害問題を解決している.今の体制下で住民運動なしに公害の解決があり得ないことは,行政当局者自身も認めているところである.しかし一方,住民は公害に対して十分な科学的知識を持ち合わせていない.そこで公害防止のためには,住民の側にたって果たす科学者の役割がきわめて重要だということになる.この問題に関して大川,竹内両氏の報告をもとに活発な議論が展開された.まず,両氏の報告を紹介しよう.
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