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特集 第10回社会医学研究会 自由集会(世話人まとめ)
公害訴訟における法と医学の問題点
著者: 吉田克己
所属機関:
ページ範囲:P.689 - P.689
文献購入ページに移動このように,いわゆる公害訴訟は単なる少数の被害者の救助を目的としたものではなく,公害問題の基本的な排除,健康障害の抜本的解決をうながす1つの社会的手段としての意味が大きいが,同時にこれが法に基づく争いである以上,その訴訟維持に当たって科学的な準備,特に医学的因果関係の問題が大きな地位を占めることは当然であるといえる.この点で,法と医学の考え方を相互に調整して行くことが必要となってくる.
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