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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻12号

1969年12月発行

文献概要

学会印象記

すばらしかった産業保健婦部会—第16回 国際労働衛生会議から

著者: 前田アヤ1

所属機関: 1聖路加看護大

ページ範囲:P.706 - P.707

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始めて加えられた産業保健婦部会
 9月22日から9月27日までの日程で開催された国際労働衛生会議は,今日までに世界各国で会議が開かれていることから,かなりの歴史をもった会議であることがわかる(44ページ表1参照).
 この国際会議に,本年始めて産業看護婦(日本ではこれまで事業所保健婦と称している)の部会が加えられたのである.外国では,産業看護婦(Industrial Nurse)といって,工場その他の事業所,病院などの健康管理部門や,診療所勤務の看護婦を全て包含していることがわかった.救急処置をしたり,健康相談をしたり,環境衛生,作業状況などの視察など,非常に幅広い分野を担当しているようである.英国からこの会議に参加するため来日した看護婦が,私にきつい言葉で質問をしてきた."私は東京である事業所を見学した.そこに働いていた看護婦さんは,この会議のことについて何も知らなかった.どうしてか"と,会の準備をしている人が,看護婦には何も連絡報告しないかのようなつめよりかたであった.日本産業保健活動に参加している看護婦,保健婦の現状を説明したが,なかなか納得はできなかったようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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