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特集 公害問題—その新しい考え方
水俣病の経過と当面の問題点
著者: 入鹿山且朗1
所属機関: 1熊本大・衛生
ページ範囲:P.70 - P.76
文献購入ページに移動昭和43年9月政府は水俣病が窒素水俣工場アセトアルデヒド設備から排出されたメチル水銀化合物が水俣湾魚介に蓄積し,これらの魚介を摂取することによって起こったメチル水銀中毒であるとし,これを公害病と認定した.これを契機に公害病としての本病の対策に大きな進展が期待されるとともに,水俣以外の各地で起こっているメチル水銀による環境汚染に対しても警告が発せられたことになる.以下,今日までの水俣病の経過を中心にメチル水銀による環境汚染に関する当面の問題点についてふれてみたい.
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