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哀悼
勝俣稔日本公衆衛生協会長
著者: 長谷川泉1
所属機関: 1医学書院
ページ範囲:P.212 - P.212
文献購入ページに移動氏は財団法人日本公衆衛生協会長,財団法人結核予防会副会長の要職にあり,多年わが国の結核予防を中核とした公衆衛生面の先達者,指導者としてすぐれた才腕を発揮してこられた.大正8年に東大医学部を卒業されてから,一生のコースを決定したのは北里研究所の北里柴三郎所長との運命の出会いであったという.この運命の出会いには大日本医師会の理事をされていた父君勝俣英吉郎氏の配慮が大きくあずかっていた.一生を左右する人間形成の面でも,また慶応義塾大学病理細菌学教室にはいり,内務省防疫官として衛生行政にタッチされるようになった人生の軌道も,北里博士の示唆によるところが大きい.
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