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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻4号

1969年04月発行

文献概要

特集 国際衛生

海の検疫(2)—神戸検疫所の当面の問題と将来

著者: 大橋六郎1

所属機関: 1神戸検疫所

ページ範囲:P.221 - P.223

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検疫官制度の将来
 検疫官中,医師たる検疫官の定員補充については,全国の検疫所長が常に頭を悩ましている大きな問題である.公衆衛生に従事する医師の不足は,保健所の医師定員の補充率が40%と聞き,都道府県,政令都市の主管部長の苦心と同じく,われわれも今後いかにして医師を導入するか,現在のところ策なしといわざるをえない状況である.しかも,現検疫所長は年齢的にみて当分の間は現職しうるであろうが,これに続き医師たる検疫官として将来とも,腰を落ち着けて検疫業務に専念しうるものは,どれぐらいあるであろうか,将来性が非常に危ぶまれてならない.
 現状では,医師の不足を補う検疫官制度が最も緊急度の高い検討問題であるが,検疫業務にたずさわる獣医師・薬剤師・衛生検査技師に関しても,遠からず同様に,衛生検査官制度問題が起こることが予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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