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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻4号

1969年04月発行

文献概要

私たちの保健所・4 石川県・輪島保健所

漆器職人と漁民と—へき地未組織零細産業労働者の健康管理を

著者: 西正美1 小林正2

所属機関: 1松任保健所 2輪島保健所

ページ範囲:P.236 - P.237

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 北陸線金沢駅から七尾線に乗り換え,日本海の荒波に突出する能登半島の突端にある終着駅が輪島塗で有名な輪島市です.昭和19年5月当時の輪島町に周辺15町村を所管する石川県輪島保健所が開設されました.昭和21年に門前保健所が分離し,さらに昭和31年町村合併により現在の1市1町,454km2を所管することになりました.管内人口はへき地の通例どおり漸減傾向をたどり,昭和40年10月では5万2493で,昭和35年と比べて7.8%の減少を示しています.また,年齢別人口構成をみますと20歳台が大きな谷になっている,いわゆるへき地型を示しています.就業人口の52.5%が農林業ですが,あまり高くはありませんが,山が海に迫り,千枚田が観光資源になるほど耕地面積は少なく,1農家あたり0.7ha(石川県平均0.8ha)となっています.就業人口は農業には及びませんが,管内の主産業に輪島塗で知られる漆器業があります.また"舳倉島のあま"で代表される漁業があります.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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