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厚生だより
海外医療協力
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ページ範囲:P.307 - P.307
文献購入ページに移動第2次大戦後,アジア,アフリカでは多くの新興諸国が誕生したが,指導者の政治的な努力にかかわらず,経済開発のおくれとともに,医療の後進性が著しく,貧困と疾病の状態が続いている.乳児死亡率1つをとってみても,わが国の数倍,あるいは10倍以上の高い乳児死亡率を示す国がほとんどである.
これらのいわゆる発展途上にある国々に対して,旧宗主国であった英・仏などのヨーロッパ諸国やアメリカ,ソ連などの医療の先進国が,それぞれの国の立場から,その動機は政治的・経済的・人道的とさまざまであるが,医療協力,援助を行なっている.日本政府もおくればせながら昭和34年から実施を始めたが,歴史が浅いので,諸外国ほどの対象国の広さや厚みに欠けているのはぜひもないしだいである.
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