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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻6号

1969年06月発行

文献概要

特集 食品の汚染とその対策

魚介類の汚染

著者: 藤原喜久夫1

所属機関: 1千葉大・腐敗研究所

ページ範囲:P.312 - P.316

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はじめに
 昭和42年のわが国における食中毒の統計1)によると,その総件数1565件の内,一応原因食品が判明しているものは1052件となっているが,さらにこの中で,魚介類によるものとして584件があげられ,その比率は55.5%になっている.この数字は,わが国の食中毒の原因においては,今なお魚介類が大きな比重を占めていることを示している.それでは,この魚介類の食中毒を起こすものは一体何であろうか? そこでその病因物質を追及してみると,相変わらず,その最大の原因としては腸炎ビブリオのような細菌類がその元凶となっていることが知られる.本稿においては,まず腸炎ビブリオを中心として,食中毒原因菌による魚介類汚染の機序を追求し,さらにその食品衛生学上の対策に関して若干の考察を加えよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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