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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻6号

1969年06月発行

文献概要

特集 食品の汚染とその対策

食品添加物について

著者: 妹尾昇1

所属機関: 1厚生省細菌製剤課(前食品科学課)

ページ範囲:P.317 - P.321

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 食品の製造や加工の際に使用される食用色素や香料,保存料などは食品添加物と呼ばれているが,この食品添加物については最近非常に関心が高まり,各方面で論議の的となっている.ある者は,食品添加物は元来異物であり,食品にとって無益であるばかりか,食品に使用して消費者をごまかす効果しかないのでその使用を全面的に禁止すべきであると主張している.また,一方においては,食品添加物は食品の製造,加工に必要不可欠であるから,安全性の高いものについては積極的に使用を認めるべきであるという意見を述べている.
 前者の意見は一般に食品の消費者に多く,後者は食品および食品添加物の製造・加工業者に多い.どちらも極論であるが,食品添加物はどうあるべきかという問題については,まず何よりも食品添加物に対する正しい知識の上にたって批判すべきであろう.そこで,食品添加物についての知識を得ていただくため,食品添加物について解説してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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