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特集 食品の汚染とその対策
集団給食におけるコールドチェーン
著者: 久保謙爾1 高島春吉2
所属機関: 1サンケイ新聞年鑑局市場調査室調査課 2近畿大水産学科
ページ範囲:P.337 - P.339
文献購入ページに移動最近わが国で,1年間に供給される生鮮食料品は,魚介類を含めてザッと3000万トン,このうちコールドチェーンを通すべきだと考えるもの70%に対し,実際に通しているものは,牛乳および魚類を主として10〜15%にすぎない.しかし,今後10年たらずの間に2000万トン以上の生鮮食品がコールドチェーンを通すことになると思われる.
集団給食においても,米・麦などの主食を除くかぎり,調理の素材は生鮮食料品である.しかも生鮮食料品が持つ極時性,極地性は価格と流通量を激しく変動させる要因である.給食業界でも,これらの問題の対策を迫られ,食材の仕入れと品質保持をコールドチェーンに期待するところが大きい.そこで,給食の材料費で5割弱,種類では8割をしめる生鮮食料品中特に問題となる"魚"を中心に,コールドチェーンの観点から集団結食と衛生管理について若干の考察を試みた.
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