文献詳細
研究
文献概要
近年,経済成長と大都市集中化により問題視されてきたものの1つに,急激に増加してきた自動車の排気ガスによる路上周辺空気の汚染があげられる.自動車排気ガス,就中一酸化炭素による汚染は工場排気ガスとともに都市公害の一因として注目されているもので,車輌数は昭和35年には350万台であったものが41年11月には915万台となり,さらに45年3月末にはおそらく1500万台になるものと推定される1).このように自動車排気ガスによる大気汚染はいま増大の一途をたどっている.これについて欧米では実態の把握とその影響についての研究,ならびに排出規準による規制が行なわれており,特に米国では1968年型の新車に対して,たとえば1600cc以上に対してCO排出量は1.5%以下などの厳しい排出規準が設定された.
一方,わが国でも昭和41年9月1日以降に申請された新型ガソリン車について,排気ガス中に含まれるCOの量が3%以下であることの規準2,3)がもうけられ,有害ガス減少のための努力が促進されつつある.
一方,わが国でも昭和41年9月1日以降に申請された新型ガソリン車について,排気ガス中に含まれるCOの量が3%以下であることの規準2,3)がもうけられ,有害ガス減少のための努力が促進されつつある.
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