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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻7号

1969年07月発行

文献概要

研究

自動車排気ガス中のCOの除去について

著者: 滝沢行雄1 菅井隆一1

所属機関: 1新潟大公衆衛生学教室

ページ範囲:P.404 - P.406

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 近年,経済成長と大都市集中化により問題視されてきたものの1つに,急激に増加してきた自動車の排気ガスによる路上周辺空気の汚染があげられる.自動車排気ガス,就中一酸化炭素による汚染は工場排気ガスとともに都市公害の一因として注目されているもので,車輌数は昭和35年には350万台であったものが41年11月には915万台となり,さらに45年3月末にはおそらく1500万台になるものと推定される1).このように自動車排気ガスによる大気汚染はいま増大の一途をたどっている.これについて欧米では実態の把握とその影響についての研究,ならびに排出規準による規制が行なわれており,特に米国では1968年型の新車に対して,たとえば1600cc以上に対してCO排出量は1.5%以下などの厳しい排出規準が設定された.
 一方,わが国でも昭和41年9月1日以降に申請された新型ガソリン車について,排気ガス中に含まれるCOの量が3%以下であることの規準2,3)がもうけられ,有害ガス減少のための努力が促進されつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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