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特集 サーベイランス
腸チフス・パラチフスの中央管理システム—1967年の患者発生状況とファージ型別分布の分析から
著者: 腸チフス中央調査委員会
所属機関:
ページ範囲:P.438 - P.445
文献購入ページに移動次に伝染病予防調査会では,腸チフスのワクチン問題に関する小委員会を作り,腸チフスワクチンを予防接種法に従って接種する場合の基本問題を討議し,その結果,現時点では腸チフスワクチンの注射は,その効果の不確実性をも考慮して,もし腸チフスの管理が全国的な視野で十分徹底して行なわれるならば必要なかろうという結論を出した.厚生省では,以上の伝染病予防調査会の答申ならびに献言に基づき,腸チフスワクチンの定期予防接種をはずすことに踏み切るとともに,腸チフス中央調査委員会を設置して伝染病予防調査会の立案に基づき,腸チフス発生を管理する体制を作った.
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