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研究
これからの腸チフス対策—本郷保健所管内の腸チフスに関する考察から
著者: 中川喜幹1
所属機関: 1東京都衛生局予防部
ページ範囲:P.527 - P.533
文献購入ページに移動腸チフス患者がいちじるしく減少した現在,腸チフス対策の根幹は早期に散発例に対しても疫学調査を的確に行ない,感染源を究明し,その除去または長期排菌者にあっては,徹底した継続的管理にあるといわれている.
本郷保健所管内には昭和32年以来,時折腸チフスの集団発生がみられ,しかもそれが同一地区に反復して発生していること,また隣接保健所に概して患者が少ないにもかかわらず,毎年の罹患率が高いことに注目し,過去10余年の患者の発生状況を詳細に観察し,今後の防疫活動に資することとした.
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