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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生33巻9号

1969年09月発行

文献概要

研究

京都市に発生した腸チフス多発例について

著者: 腸チフス中央調査委員会

所属機関:

ページ範囲:P.534 - P.537

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事件の認知
 昭和43年3月12日,腸チフス中央委員会は,京都市上京区を住所とする腸チフス患者が,この1ヵ月程の間に,11件を数えているのを問題とした.
 発生報告によると,男子3名(12歳,15歳,58歳),女子8名(14歳2名,他は家庭の主婦層と考える)で,その内容から,
 1.この多発は,家庭内伝播によるものと考えられない.
 2.昼間,家庭にいるものが食べるものに汚染の疑いがもてる.
 3.小児が少ないのは,世帯内小児数が少ないという推定より,小児用食品でないと考えた方がよい.
 4.この状況では,昼食用飲食物,たとえばてんやものなどを中心として,汚染が続き,患者の増加の気配がある.
 と結論し,現地に連絡,その調査と万全の対策を依頼した.すでに,この時点で,現地では対策中であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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