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特集 衛生教育の転換
提言70年代の衛生教育
著者: 石垣純二 金永安弘1 佐藤恒信2 辻達彦3 原田正二4 樋代匡平5 宮坂忠夫6 村江通之7 山根常世8 蓬田丑治9
所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部 2東洋大学体育学部 3群馬大学公衆衛生学 4明治学院大学社会学部 5長野県伊那保健所 6東京大学保健学科 7鳥取大学衛生学 8大阪府衛生部衛生総務課 9福島県厚生部医務課
ページ範囲:P.598 - P.611
文献購入ページに移動万博と公害の象徴するもの
70年代が万博と公害で幕をあけたというのは全く象徴的だと思う.博覧会などというものは本来,村祭りののぞきみたいなものだ.いやカレイドスコープといったほうがもっと適切だろう.けんらんとしているが舞台裏からみると子ども欺しもいいところで,一向に実体を伴わないものだ.そしてはかなく消えていって何も残らない.虚像の堆積だ.
日本はこの10年間,GNPの年伸長率13%,エコノミック・アニマルと笑われようがどうしようが一向に介意せず,ひたすら繁栄へ繁栄へとつっ走ってきた.愚かしい戦争で元も子もなくした8千万国民が心を入れ代えて,カネだカネだと食うや食わずに稼ぎまくった.
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