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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生34巻10号

1970年10月発行

文献概要

特集 衛生教育の転換

フィンランドの衛生教育—青少年問題が中心

著者: 相磯富士雄1

所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部

ページ範囲:P.612 - P.616

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 昨年春,WHOのフェローシップにより2カ月余の期間,欧州諸国における健康増進対策を学ぶ機会を得ました.しかしHealth Promotionということで,私のために用意された訪問先はリハビリテーション関係施設や体力医学施設および関係者が多く,わが国でいっている健康増進対策に関するようなことは余り見聞できませんでした.運働・栄養・休養の綜合的対策については行政組織上のセクショナリズムがわが国同様わざわいしているようです.それ以上に,学問的にも綜合的な健康増進という形で取りくんでいる研究所はほとんどなく,デンマークのDr.Molbechによれば欧州ではチェコスロバキヤのKARLOVYVARYにあるKALS大学の附属研究所だけであり,そこへ立寄ることをすすめられましたが機会を得ることができませんでした.
 健康増進対策が主テーマであるため,衛生教育については多く見聞するチャンスがありませんでしたが,比較的長期にわたって滞在していたフィンランドについての印象を,紹介することとします.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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