icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生34巻11号

1970年11月発行

文献概要

人とことば

衛生学の意義

著者: 吉岡博人1

所属機関: 1東京女子医科大学

ページ範囲:P.641 - P.641

文献購入ページに移動
 昭和43年3月に衛生学教授を定年退職したので,衛生学の第一線からはなれてすでに2年以上経過しておる.その間,理事長・学長の雑務に専念したので,私の述べようとすることは,もはや時代錯誤で,諸者諸賢のご参考にならないことを恐れるが,こわれるままに拙文を書くことともる.
 従来の経験的俗説を排して,衛生という事象を科学的に「衛生学」という学問にまで樹立したのは,ご承知のようにペッテンコーヘルにほかならない.そのときの彼の考え方は,ある意味で「平均的人間」を考えて,その人の理想的環境がどんなものであるかを追究しようとしたのである.いいかえると,「平均人」の自然環境の理想像がどんなものであるかを研究しようとしたわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら