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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生34巻2号

1970年02月発行

文献概要

特別連載

米国における保健医療体系の苦悩ならびに医師・歯科医師・看護婦の深刻な不足とその対策

著者: 館正知1 石戸利貞2 高橋英勝3

所属機関: 1岐阜大・公衆衛生 2岐阜県衛生部 3岐阜県郡上保健所予防課

ページ範囲:P.122 - P.126

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2.利用をコントロールすること
 保健医療費の急増に関する最近の関心の焦点は,主に病院費(hospital costs)ならびに医師の料金(physicians' fee)の増加にしぼられている.保健サービスの利用の増加も,保健医療費請求総額(total bill for health care)を増加させる重要な要因となっている.1955年から1965年の間に,医師の料金は35パーセント上昇したが,1人当り医師サービス量(per capita quantity of phsicians' services)は54パーセント増加した.同期間に,短期病院における診療費(expenditures for care)は166パーセント上昇した.この上昇のうち,価格の増加で説明されるのは,3分の1ちょっとにすぎない.上昇の残りの半分ずつは,病院の利用の増加,および病院で患者に与えられるサービスの増加によるものである14).不適当なまたは不必要な医療サービス,および不必要に高価な医療サービスを減少させることにより,利用をコントロールすれば,保健医療費および保健要員の需要の全面的上昇を有意義に緩和することができる.
 改善しなければならない分野は次の3つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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