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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生34巻3号

1970年03月発行

文献概要

研究

新潟県における脳卒中後遺症の実態

著者: 長瀬十一太1 本間ムツ1 坂上純二1 伊藤雅治1

所属機関: 1新潟県衛生部

ページ範囲:P.164 - P.171

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はじめに
 人口動態統計によれば近年結核をはじめとする感染性疾患の減少によって,脳卒中,悪性新生物,心臓病による死亡が上位を占めている.特に新潟県においては脳卒中死亡率が人口10万対約240という値を示しており,全国平均170を大きく上まわっている.脳卒中発作によって死亡に至らないまでも,後遺症者となった場合の本人および家族の有形無形の負担は大きく,これらの人たちに対するリハビリテーション,健康管理は緊急の課題である.脳卒中対策は高血圧予防対策,脳卒中発作予防対策,後遺症対策が一連のものとして実施されなくてはならない.脳卒中の実態把握の方法として,死亡統計の分析があるが後遺症については死亡統計では把握することができない.したがって後遺症対策の基礎的資料をうる目的で調査を行なった.脳卒中後遺症とは脳卒中発作によってもたらされた機能障害および精神障害であるが,本調査における脳卒中後遺症者とは脳卒中発作の既往歴のある人という意味である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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