icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生34巻6号

1970年06月発行

研究

工場給食における調理作業員の手指および調理器具の衛生管理

著者: 河野欽次1 高橋泰二1

所属機関: 1日本鋼管病院・健康管理部

ページ範囲:P.335 - P.338

文献概要

はしがき
 工場における生産性の向上,大幅な量産化の進む現在,工場給食における衛生管理も,食中毒などの被害の性質からみてきわめて重要である.特に機械化,流れ作業の進む工場においては,食中毒や消化器系伝染病の集団発生は,とかく,その規模が大きく,このために生産能率の低下,また大きくいえば,地域社会にある不安感,恐怖感をあたえることもある.このような工場給食において,直接たずさわる者として,栄養士,調理作業員などはそれぞれ自分の専門領域に重点をおいて給食を運営しているのが現状である.それゆえ,衛生的な給食のための知識の習得に,どれだけつとめているか,事故防止のための衛生態度をどれだけ身につけて実践しているかとなると,はなはだ疑問である.
 そこで"栄養"による体力の増強,生産性の向上の目的達成以前に,食中毒予防すなわち給食における衛生管理の確立が強く望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら