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特集 60年代から70年代へ
労働衛生の変貌
著者: 三浦豊彦1
所属機関: 1労働科学研究所
ページ範囲:P.396 - P.401
文献購入ページに移動労働衛生の諸問題は,産業の発展,ひいてはその国の経済の動向に大きな影響をうけるものである.
日本の生産活動を考えた場合,戦前においては最高の生産活動を示したのは太平洋戦争のはじまろうとしていた昭和14年(1939)のことであった.戦争中には生産は低下し,生産の最低値を示したのは,戦争直後の昭和21年(1946)のことであった.戦後は復興を第1に考えたので環境破壊なども余り気にかけないで産業復興に心がけた.そして朝鮮動乱を経て日本産業は復興の歩度をはやめたといってよい.
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