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特集 60年代から70年代へ
文献概要
50年代の精神衛生を象徴するトピックスとしては,1950年に行なわれた精神衛生法の制定と,1954年末からはじまった薬物療法の導入があげられよう.
前者は私宅監置の廃止・精神病院の整備を意図し今日の地域精神衛生行政の原型を打ち出した点で,後者はそれまでまったく無力であって診療と呼ぶことさえはばかられた精神科治療に光明をもたらした点で,いずれも精神衛生史上に特筆されるトピックスであった.
前者は私宅監置の廃止・精神病院の整備を意図し今日の地域精神衛生行政の原型を打ち出した点で,後者はそれまでまったく無力であって診療と呼ぶことさえはばかられた精神科治療に光明をもたらした点で,いずれも精神衛生史上に特筆されるトピックスであった.
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