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私たちの保健所・20 兵庫・赤穗保健所
地域の歴史と開発展望のなかで
著者: 鳥谷虎一郎
所属機関:
ページ範囲:P.441 - P.441
文献購入ページに移動塩田の変遷はまた著しい.昔からの入浜式は戦後流下式にかわり,最近はイオン交換樹脂膜法に切りかわり,労力は極度にはぶけ,面積は2千分の1で事足りることになった.700ヘクタールに及ぶ塩田跡の臨海地帯のうち約300haは恰好の工場立地となり,今や工業都市に生れかわらんとしつつある.それにつけても公害は今後重要な課題である.市当局も慎重に数年前から予測調査を行ない,また近くは240万キロという尨大な発電所の進出申出について学術委員会に諮問しており,小生も委員の1人として公衆衛生の立場から見守っている.上郡町は山陽本線本県の西端駅.人口17,000.県下で唯ひとつ残ったまだきれいな川,千種川の中流に位し,鮎のシーズンには腰までつかった鮎掛け姿が散見する.やや疎に傾く.
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