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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生35巻2号

1971年02月発行

文献概要

特集 沖縄の公衆衛生活動

沖縄の風土病

著者: 吉田朝啓1

所属機関: 1沖縄公害衛生研究所

ページ範囲:P.84 - P.87

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 沖縄の風土病について述べる前に,風土病という概念を最小限度はっきりさせておく必要があろう.定義の広狭によって風土病の範疇に入る疾病の数が増減するからである.
 医学大辞典によれば,"ある疾患がその土地の地理的・気候的な種々の因子と密接な関係を持つて発生蔓延し,その範囲が地方あるいは互いに相にた風土を持つ地方に限られている場合に,その疾患の発生蔓延を地方病的流行といい,またこのような地方病的流行を起こす疾患を風土病または地方病という"とあるから,この定義に準拠することとする.しかし,この定義によって含まれる疾患群のうちでも,環境と疾患の因果関係についての解釈の仕方によって,"風土病らしさ"に濃淡の違いが生ずるので,ここでは私なりに風土病を最も狭く定義したときに浮かび上ってくるものくから順々に述べていきたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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