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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生35巻4号

1971年04月発行

文献概要

特集 保健所再検討

保健所根本改革の意義

著者: 松下廉蔵12

所属機関: 1厚生省医務局 2前公衆衛生局

ページ範囲:P.227 - P.229

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いままでの保健所活動
 わが国の保健所は,昭和12年の旧保健所法によって49カ所が設置されたのに始まり,昭和19年には健康相談所,簡易保険健康相談所,健康保険相談所などの各種健康相談施設を統合して級別に編成,強化され,609カ所になった.同22年には新しい保健所法が施行され,675カ所が整備されていた.その後社会の変化に対応すべく,同35年にそれまでのA・B・Cの3階級区分を改めて,U(都市型),UR(都市・農村型),R(農村型),L(小規模型),S(支所型)の5種類に区分し,管轄区域の態様に即応し業務を行ない得るようにし,現在では全国に832カ所が設置されている.
 保健所の行なう事業は,衛生思想の普及,人口動態統計,栄養改善,食品衛生,環境衛生,保健婦事業,医療社会事業,母子衛生,老人衛生,歯科衛生,試験検査,精神衛生,結核・性病・伝染病などの疾病予防など,公衆衛生活動の第一線業務の全般にわたっているが,量的に見て目立って大きいのは健康診断や患者管理を中心とする結核対策であり,妊産婦保健指導,乳幼児保健指導などによる母子衛生事業がこれについでいる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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