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発言あり
科学者は公害と闘う力とはなれない—「森永ヒ素ミルク中毒事件」(本誌2月号)に思う
著者: 宇井純1
所属機関: 1東京大学都市工学
ページ範囲:P.289 - P.289
文献購入ページに移動しかし,ここではもっと大きな困難を指摘しなければならない.公害には専門家はないのである.専門分化の一方に走りつづけた現在の科学は,自然科学であれ,社会科学であれ,公害をごく部分的にしかとらえられないことをいつも痛感する,専門家は新しい問題に対して,いつも断片的な知識と対策しか用意できなくなってしまっている.
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