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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生35巻5号

1971年05月発行

文献概要

人にみる公衆衛生の歴史・4

石黒 忠悳(1845〜1941年)—軍の衛生行政の確立

著者: 川上武1 上林茂暢1

所属機関: 1杉並組合病院内科

ページ範囲:P.299 - P.299

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 公衆衛生の歴史に石黒忠悳をとりあげるのは,奇異の感をあたえるかもしれない.だが,日本医学の近代化は軍事的要請を軸としておこなわれ,衛生学においても例外ではなかった.むしろ,衛生学・予防医学では,問題解決をリードするのはつねに軍であったといってもよい.
 衛生学のこの体質は,戦後の民主化のなかで克服されたかのようにみえたが,最近の防衛医大の構想,一部大学での軍学共同の研究をみると,その根はふかいことがわかる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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