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調査報告
長野県下,精神薄弱者収容施設におけるフェニールケトン尿症
著者: 草野文嗣1 西郡光昭2
所属機関: 1信州大学医学部公衆衛生学教室 2長野県岡谷保健所
ページ範囲:P.319 - P.320
文献購入ページに移動フェニールケトン尿症は,フェニールアラニンの先天的な代謝障害によって,精神薄弱をひきおこす劣性の遺伝性疾患である.本症によって,現在までに不幸にして精神薄弱者となった人びとが多く存在し,また今後も同様の経過をたどる不幸な人びとが生まれる可能性は十分にある.
しかし,最近では,乳児期の初期に尿検査を行なうことによって本症が簡単に発見でき,治療食を与えることによってその精神障害を避けることができるようになったことは,非常に喜ばしいことである.
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