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講座
婦人労働(2)
著者: 嶋津千利世1 原田二郎2
所属機関: 1群馬大学教育学部 2杉野学園女子大学短期大学部
ページ範囲:P.435 - P.438
文献購入ページに移動また,機械の利用によって実現した夜間労働という「あさましい制度」(この現代版が24時間都市構想であろう)のもとでの労働は,児童や少年の発育をとめたり,婦人労働者を実際の年齢よりも早くふけさせる.また,機械のもとでの労働強化にさらされた婦人労働者のあいだには,異常の出産や生理が大量にあらわれる.幼児の死亡率も増大する.マルクスは,『資本論』のなかで,イングランドその他の幼児死亡率を掲げたうえで,その理由をつぎのようにのべている.
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