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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生35巻7号

1971年07月発行

文献概要

研究所総点検・3

国立精神衛生研究所―重視されぬ?精神衛生対策

著者: 村松常雄

所属機関:

ページ範囲:P.444 - P.444

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 沿革 昭和27年1月,現在の場所,すなわち千葉県市川市国府台病院の南隣りの場所に設立された.その理由は同病院が一般科約400床と,精神神経科約400床とを備えた特殊性をもつ国立病院であるところから,臨床研究の面でも,精神衛生技術者の実地研修の面でも,密接な協力関係が得やすいことが主であって,そのために初代所長は病院長と併任であったのである.
 目的 精神衛生の目的としては,精神障害の予防,早期発見,治療体系,社会復帰,地域ケーアなどの臨床面の諸問題の研究,開発もその主要な任務の1つであるが,さらに育児,教育,産業,青少年問題,老人福祉,などと関連する諸問題もあり,その他交通事故,アルコール中毒,薬物嗜癖などの対策と関係する問題もある.しかも精神の健康なる発達,成熟を妨げる諸原因を防ぐための諸研究とともに,その健康なる発達,成熟を増進するための積極面も含まれねばならない.その上これらの諸問題に関する基礎的な研究も含まれることはいうまでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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