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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生35巻8号

1971年08月発行

文献概要

特集 レクリエーション

レクリエーションとレジャー・ブームの背景

著者: 相磯富士雄1

所属機関: 1国立公衆衛生院衛生行政学部

ページ範囲:P.487 - P.489

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レクリエーション運動発祥の背景
 レクリエーション運動は米国にはじまる.その背景は,米国における1900年台の資本主義の急速な発展,とくに人口集中による大都市の形成,ならびに重化学工業,機械工業の発達にともなう労働形態の変化などによる労働時間の短縮である.当時,米国における急速な都市化傾向は,従来の日曜日には三々五々教会に集まり讃美歌をうたい祈りをささげるといった牧歌的・農村的風俗を崩壊し,とくに大都市の無秩序な膨張の中では子供たちの遊び場すらなく事故が急増した.「運動場はすべての児童にたいし,学校と同程度に必要な設備である」という主旨の運動場協会が1906年に発足した.
 またこのような背景の中で,新しい生活の更新,労働力の再生産を求められる結果,翌1907年には同会は青壮年もふくめたレクリエーション協会(National Recreation Association)にと発展した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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