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発言あり
文献概要
忘れられている焦眉の問題
「医療保障の質的な向上は,政府の責任で行なうべきか,それとも私的企業の自由な競争によってなされるべきか」といったテーマで討議の場が準備されたとしたら,誰がこのような奇妙な討議に参加するであろうか.
「とんでもない」こととしてこのようなテーマを設定した人の常識を疑うに違いない.しかしこれが全人口の80%が私的な保険会社の医療保険に加入しているアメリカであれば,このような論議が重要な衛生行政学の演習課題となされたとしても当然であろう.
「医療保障の質的な向上は,政府の責任で行なうべきか,それとも私的企業の自由な競争によってなされるべきか」といったテーマで討議の場が準備されたとしたら,誰がこのような奇妙な討議に参加するであろうか.
「とんでもない」こととしてこのようなテーマを設定した人の常識を疑うに違いない.しかしこれが全人口の80%が私的な保険会社の医療保険に加入しているアメリカであれば,このような論議が重要な衛生行政学の演習課題となされたとしても当然であろう.
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