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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻1号

1972年01月発行

文献概要

人にみる公衆衛生の歴史・9

暉峻義等(1889-1966)—わが国における労働科学の誕生

著者: 川上武1 上林茂暢1

所属機関: 1杉並組合病院内科

ページ範囲:P.40 - P.41

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 労働科学といえば,まず思いおこされるのは暉峻義等の名前である.治療偏重の日本医学のなかに,暉峻は,はじめて労働を対象とする学問を導入し,その確立をはかった.
 しかし,暉峻および彼の生涯の大事業である労働科学研究所の評価となると,必ずしも一致をみていない.肯定的にみる人たちは,暉峻の活動が産業の実際面,社会政策,労働政策にたいする科学的根拠をあたえた点で積極的に評価している.他方,批判的な人たちは,暉峻の意図理念はともかく労働科学のはたしてきた社会的役割より,活動ぜんぱんに批判的である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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