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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻2号

1972年02月発行

文献概要

特集 群馬県の総合保健活動

沿革と概況

著者: 辻達彦1

所属機関: 1群馬大学医学部公衆衛生学

ページ範囲:P.76 - P.80

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 本県の保健衛生面で何が最も大切であるかを自問自答してみると,成人病ことに中枢神経系の血管損傷であることに異存がない.けれども県民の危機意識をかりたてるほどのたかまりが秋田県ではみられるようであるが,本県では明確にこれを指摘するひとはないようである.これは一面において仕合わせでもあり,とくに本県の特定疾病死亡率が全国の首位であるようなことがなく,つねに悪い方の上位であることにとどまっている点がやや積極性を欠いた理由であろう.
 また一県の保健対策が当初から完全な地域診断の下に行なわれることはむしろまれで,また,行政における部課別の当面する問題が必ずしも相互の連絡なくとりあげられるのが通例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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