icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻2号

1972年02月発行

文献概要

講座

放射能と放射線(2)―放射線によるriskの正しい認識と防護への道程

著者: 山県登1

所属機関: 1国立公衆衛生院放射線衛生学部

ページ範囲:P.125 - P.128

文献購入ページに移動
被ばくの現状
 わが国における放射線被ばくの現状をみるについては,もちろん個人々々ではなく,また放射線作業従事者とか患者という個々の集団でもなく,国民全体に対する危険度がどのような放射線源からどのくらい見込まれるかという見地をとる.そして,国民全体に対する危険度をはかるには,積算値ではなく平均値すなわち国民線量を評価の基準にする.
 個人々々の被ばくを合計したうえで,全国民にならしたものを国民線量(population dose)という.これはさらに,遺伝および身体的効果に分け,前者については生殖腺の,後者については造血を行なっている赤色骨髄の被ばく線量が算出の根拠になるが,それぞれ国民(有意)遺伝線量および国民(有意)身体線量という.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら