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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生36巻4号

1972年04月発行

文献概要

特集 医療保険抜本改正 Editorial

公衆衛生と医療保険抜本改正

著者: 地主重美1

所属機関: 1社会保障研究所

ページ範囲:P.230 - P.233

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「答申の骨子」
 保険医総辞退のあとに出された社会保障制度審議会ならびに社会保険審議会の答申は,わが国のかかえている医療問題について,公的機関の考え方を表明したものとして注目されなければならない.
 二つの答申は,現行医療保険の財政安定のための抜本的改革案を諮問されたのに対してこたえたものであり,いわゆる医療問題じたいを直接に取り扱ったものではない.しかしながら,保険問題と医療制度は相互に密接に結びついており,保険財政の安定策も,医療制度,すなわち医療供給体制との関連を無視してはありえないはずである.答申もこの点を卒直に認め,保険制度の抜本改革を行なうためには,医療制度の改革を前提としなければならないことを明確に指摘している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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